過熱水蒸気の工業への応用
過熱水蒸気の工業への応用
左はティッシュ、右はタオル生地を炭化させています。
細かい繊維がそのまま残る炭化が行えます。
紙パルプを素材にしたキッチンペーパを炭化しました。右の写真(倍率300倍)は左の中央少し左寄りを拡大しています。
このように繊維がそのまま炭化しています。
過熱水蒸気以外のガスで炭化を行うと面白い結果が得られるでしょう。
焼き物を高温の過熱水蒸気中に晒してみました。
左が焼成前、右が焼成後です。
還元焼成か酸化焼成かは専門ではありませんので判りませんが、発色の変化が見られます。
このような焼き物は雰囲気の酸素濃度で還元と酸化を使い分けるそうです。
真珠の加工実験例です。白い真珠に過熱水蒸気処理を行うことで発色性に変化が見られました。
(本実験では温度及び時間の要素が判らないまま実行しましたので表面のひび割れが見られます)
高温の無酸素過熱水蒸気を使うことで酸素が無い高温雰囲気(無酸素雰囲気)を作り出し、酸化させないで熱処理を行います。熱処理の内容として「金属加工」や「樹脂溶解・成型」があります。もっともガスは水蒸気だけでなく、他の不活性ガスでも無酸素は得られますが、比較的扱いやすい水蒸気が便利です。
金網洗浄やボルト洗浄などの脱脂を過熱水蒸気で行います。
界面活性剤などが不要で、排水処理や水洗処理がいらなくなり、環境への負担がかなり減らせます。